独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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診療科のご紹介おとな

整形外科

■診療紹介
整形外科は、運動器官を構成する組織である骨、軟骨、筋、靭帯、神経などの疾病および外傷の治療を行う専門科です。そして、その治療の対象は脊椎(脊髄)、骨盤、上肢(肩、肘、手関節および手指)、下肢(股、膝、足関節および足指)など広範囲に及びます。
■特徴と特色
近年高齢化が進み、変形性関節症、脊柱管狭窄症などの変性疾患が増えつつあります。変形性関節症に対する人工関節置換術や骨きり手術、頚髄症・腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術および固定術などによりADL(日常生活動作)の目覚ましい改善が得られます。こうした治療によって生活の行動範囲が広がり、それまで諦めていた旅行やスポーツ活動が可能になります。当院では脊椎手術と共に、変形性膝関節症に対する高位脛骨骨きり術を多く行っております。これは自分の膝関節を温存したまま内反膝(O脚)を矯正する手術です。近い将来iPS細胞の活用など軟骨を再生させる技術との併用で、生涯にわたり痛みが無く、よく曲がる関節を獲得できる可能性があります。そして人工関節置換術とは異なり、感染や深部静脈血栓症などの合併症の少ない安全な手術です。
また、骨粗鬆症に伴う大腿骨近位部や手関節骨折や脊椎圧迫骨折も増加しております。これらの骨折がきっかけとなり、寝たきりになり認知症が悪化する場合があります。当院では麻酔科並びに循環器科と協力し、大腿骨近位部骨折は殆ど入院当日に手術しております。(入院から手術までの待機日数は0.8日。)さらに手術の翌日には車いすに乗車してリハビリを開始し、肺炎や褥瘡などの予防に努めております。
若年者に対しては、関節鏡視下手術を多く行っております。スポーツ活動や労働作業に伴う障害及び事故による関節軟骨や靭帯損傷を対象としています。
さらに、2013年5月の救命救急センター開設により、交通事故や労務災害による高エネルギー外傷が急増しております。当院では、適応症例には骨折部を展開せずに小皮切部より経皮的にプレートを挿入し固定する最小侵襲プレート骨接合術 (MIPO) や創外固定手術を行っております。これらの手術法は従来法に比べ骨折部や皮膚・軟部組織に対する侵襲が小さいため、術後機能回復や骨癒合が早く、さらに感染に対しても有利といった利点があります。
我々は看護スタッフならびにリハビリ科と連携して患者さんの早期ADLの回復と社会復帰を強力にサポートしております。
■手術件数(2012年度)
  • 脊椎手術 148例 (頚椎39例、胸椎17例、腰椎92例)
  • 関節鏡視下手術(半月板や靭帯修復)157例
  • 大腿骨近位部骨折 127例
  • 高位脛骨骨きり手術 52例
  • 人工関節置換術 45例
  • その他 235例
■スタッフ紹介
藤内武春 とうない たけはる
副院長/医学博士
● 整形外科全般、脊椎外科
日本整形外科学会整形外科専門医/日本リハビリテーション医学会認定臨床医
東野恒作 ひがしの こうさく
骨・運動器センター部長
● 一般整形外科、脊椎外科
日本整形外科学会整形外科専門医/日本リハビリテーション医学会専門医/日本リウマチ学会専門医/ 日本脊椎脊髄病学会指導医/死体解剖資格認定
井上智人 いのうえ ともひと
リハビリテーション科医長
● 一般整形外科、人工関節
日本整形外科学会整形外科専門医
佐々貴啓 ささ たかひろ
整形外科医長/医学博士
● 一般整形外科、外傷
日本整形外科学会整形外科専門医

笠井弘起 かさい ひろき
整形外科医師
● 一般整形外科