独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

コラム 臨床研修医が行く!

vol.03 人生最大のディープインパクト

 私は福岡で生まれ育ち、地元の大学を卒業し、初めて九州の外に出ました。香川に来て驚いたことが2つあります。
 1つは、ありきたりかもしれませんが、うどんのおいしさです。細麺で有名な博多ラーメンを食べて育った私には、こんなにモチモチした麺は人生最大のディープインパクトでした。飲み込めず誤嚥しそうになったこともままあります。
 2つ目は、夜の星空です。曇りの日でなければ、プラネタリウムのような満天の星を見ることができます。仕事終わりに自転車で家まで帰る途中、星空にみとれてしまい、トラックにひかれそうになったこともままあります。

 香川小児病院で働き始めてまもなく1年になりますが、香川小児病院には、時間を問わず、多くの患者さんが来院され、救急外来は毎日大忙しです。
 小児救急は初診ですべて診断がつくわけではなく、非典型例で受診してくる場合も多く、典型例よりも非典型例の方が典型例ではないのかななどと、何を言ってるのかわからないような感じが現実なのです。
 最近、小児医療や救急医療について様々な意見を耳にしますが、私は、もっと、お母さんたちに小児医療についての知識を伝えることの大事さを、ひしひしと感じます。でなければ、不安で救急にいってしまうお母さんたちを非難できない。
 子どもというのは日々違います。だからその分格闘するし自分自身も試される。子どもと関わるのは難しいです。

 だけど、とっても楽しい!
 子どもから学ぶこと、たくさんありますよね。子どもたちはどんなことにもとても素直に反応してくれます。小児科は飛躍力や跳躍力という言葉がぴったりの、それぞれ個性を持った子どもたちの成長の可能性の大きい分野です。
 医師である前に子どもたちの本音や夢をちゃんと聞いてあげられる大人でいたいと思います。

 赤ちゃんはなぜ歩けるようになるのか・・・歩けるようになるまで、褒められて喜ばれて期待されて見守られるからだ、と以前どこかで読んだことがあります。
 ずっと、一歳児を見るこんな目で子どもの成長を見守りたいです。

<2011.3>

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