独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

コラム 臨床研修医が行く!

vol.07 可愛い母

 私は広島で生まれ、育ちました。広島県外に出たことがなかったのでこちらの生活はとてもわくわくしています。特に言葉が新鮮でいいですね。職場の『御姉様方』が使われているのを聞くと何となくもドキドキします。食事も美味しいです。うどんはもちろんのこと、骨付鶏、素晴らしいですね。親鳥とビールがあれば仕事終わりの夜は幸せです。

 新鮮な生活もさることながら、私が広島で生活する上で癒しだったきれいな星空をこちらでも堪能できてうれしいです。田舎で育った私は人混みや電車が苦手なので現在、とても満足しています。

 私は三つ子の一人として生まれました。一度に生まれたので両親は大変だったと思います。母は「自分がしっかりしないと」と思ったらしく、とても厳しかったです。鉄拳制裁は当たり前、弟は八重歯があったので何度か唇にピアスホールをあけられていましたし、正月に全身びしょびしょになり膝まで川に浸かって説教を受けていました。そんなこんなで現在はあまり連絡をとっていないみたいです。

 ただ、私は近くで母をみてきて、子供を心から愛していたことは間違いないと感じています。私たち兄弟の食事を抜きにしたら自分も食べませんでしたし、不整脈を患っていたのですが息を切らしてふらふらになりながら説教し拳を振り回していました。

 その頃は厳しく怖い母しか知りませんでしたが、最後に私が社会人になり肩の荷がおりたのか最近の母は表情が柔らかくなり笑顔も増えた気がします。産まれて20年以上を経て初めて、私は可愛い母に出会いました。もう少し周りに相談でき精神的に余裕がもてていれば、弟ともまた違った関係になれたのではないかと思っています。

 そのような経験があったからか、子育ての楽しみや悩みをみんなで共有できる環境が必要だと強く感じています。私もそのために少しでも役に立つために、医師として信頼関係を築くことが出来ればと思っています。

 何でも相談して下さい。経験が浅く、直ぐには答えることができないかもしれないですが、活用できることは全て駆使し、全力できちんとしたレスポンスをさせていただきます。私にとって、先輩の先生方だけでなく、これから出会う全ての患者さん、そして家族の方が師と思っております。御指導御鞭撻の程、宜しくお願い致します。

<2011.1>

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