独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

特集 こどもの病気の基礎知識

vol.02 上手な小児のお薬の飲ませかた

まずは、処方されたお薬の処方内容(お薬の名前、飲む回数など)と目的をきちんと理解した上で、納得して使うことが大事です。お子さんが飲むのを嫌がるからといって飲むのをやめてしまったりすると十分な効果が期待できなくなります。指示通り、きちんと飲むことも大切です。疑問に思うことや不明な点があれば、医師、看護師、薬剤師等にお尋ねください。

<粉薬の飲ませ方>

  • 少量の水で溶かしてみて、まずあなたが甘味や苦味を確認しましょう。
  • 少量のぬるま湯又は水で溶かし、スプ-ンやスポイドで少量ずつ、口の中に流し込んでみましょう。
  • ぬるま湯又は水を加えて練り(砂糖水でもOK)、ほほの内側や上あごに塗って、その後に水を飲ませてもいいでしょう。
  • そのまま服用し、その後好きな飲食物、甘味料を与えるのもいいでしょう。
  • 飲める程度のジュ-スや食品と混ぜるなどの工夫をして飲んでもかまいません。(ヨ-グルト・プリン・ジャム・ゼリ-・冷菓など)ただし、お薬の種類によってはジュースや牛乳と一緒に飲むと苦くなったり、作用が弱くなるものもありますので、気軽に、医師・薬剤師等にご相談ください。
  • 授乳中の赤ちゃんの場合には、哺乳瓶の乳首を利用してもいいでしょう。

<水薬の飲ませ方>

  • 飲ませる前に、静かに振って均一にし、1回量をほかの容器にとってから、一口で飲める量ずつスプ-ンやスポイトで何回かに分けて少量ずつ流し込むようにして飲ませてもいいでしょう。
  • 飲みたがらない場合には、粉薬の飲ませ方を参考に工夫してみましょう。
  • 特に、水で薄めた水薬は変質しやすいので、10日間程度しかもちません。飲み残したお薬は必ず捨ててください。ただし、原液の水薬については保存状態がよければ長期間の保存が可能です。

<坐薬の使い方>

  • 坐薬をそのまま先のとがった太い方から深く挿入してください。坐薬の先をオリ-ブ油や水などでぬらすと比較的痛がらず挿入できます。挿入後はそのまま軽く10秒くらい抑えます。
  • 坐薬を1/2個や1/3個使用する時は清潔なハサミやナイフで切ってください。
  • 坐薬は体温ですぐ溶け、5分もたてば相当量が吸収されます。もし、挿入後に、そのままの形で出てきたら入れ直してもかまいません。
  • 種類の違う2種類を使用する場合は、1個を挿入し、約30分後に次の1個を挿入するようにしましょう。
  • 解熱剤は、通常、体温が38.5℃以上で使用しますが、元気で機嫌がよい場合はそのまま様子を見てもかまいません。発熱でひきつけを起こしやすいお子さんには、早目に(38.0℃くらい)挿入して下さい。
  • 挿入しても症状が良くならない時は、5~6時間くらい間をあけてから使用して下さい。
  • 坐薬は冷蔵庫で保管して下さい。色や形の変化のあるものは使わないようにしましょう。使用期限は、約1年間です。

<服薬時間について>

  • 1日3回飲む場合であれば、およそ朝・昼・夕に飲ませましょう。食前でも食後でもかまいません。小さいお子さんはおなかがいっぱいになると、お薬を余計に嫌がったり、吐き出したりすることがあるので、食前に飲ませるほうがいいでしょう。特に授乳期は、哺乳前がよいでしょう。
  • 十分な食事がとれない場合等には、果物やおおめの水分をとって飲ませましょう。
  • 1~2時間ずれてもやめたりせず、1日に指示された回数は守ってください。絶対に2回分を同時に飲ませたりしないでください。
  • 時間をきっちり守らなければいけない薬もありますが、その場合は医師、薬剤師又は看護師が説明します。

<その他、気をつけておきたいこと>

  • お薬を飲んだ後に吐いてしまった時は、吐き出した量にもよりますが、すぐにほとんどを吐き出したようなら、同じ量をもう一回飲ませても良いでしょう。
  • お薬を飲んだ後に、発疹が出たり、顔が赤くなったり、痒くなったりした時や、いつもと違う様子に気づいた時は服薬を中止し、診察を受けましょう。
  • かかりつけの病院から薬が出ている時は、基本的に市販薬は併用しないようにしましょう。また、他の病院で別のお薬をもらう時には、今飲んでいるお薬について知らせてください。
  • お薬の保管については以下の点に注意しましょう。
    ・高温多湿を避ける。
    ・直射日光を避ける。
    ・お子さんの手の届かないところに保管する。
    ・水薬や坐薬は冷蔵庫に入れて保管する。

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