独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

特集 こどもの病気の基礎知識

vol.03 乳幼児の細菌感染症とワクチンについて

赤ちゃん、乳幼児がかかりやすい感染症の中に中耳炎、肺炎、細菌性髄膜炎などがあります。その原因菌は主に、インフルエンザ菌b型(Hib:ヒブ)と肺炎球菌です。

この中でも後遺症を残したり死亡するなどの重篤な病気が細菌性髄膜炎です。4歳までの乳幼児が罹りやすく、脳と脊髄のまわりを流れている髄液の中に細菌が入ってしまう病気です。急に発熱し、ぐずる・吐く・ミルクを飲まない・顔色が悪い・反応が悪い・息がおかしいといった症状がみられます。乳幼児では最初は発熱のみで、風邪と見分けるのが難しいことがあります。もう少し大きなこどもでは頭痛を訴えます。重篤な場合は知能や運動に障害が残ることがあります。肺炎は入院患者数の最も多い病気です。冬場に流行し、高熱と激しいせきが特徴です。症状が強い場合は、入院による治療も行います。急性中耳炎は、3分の2の小児が3歳までに少なくとも1回はかかるというデータがあり、年々患者さんは増加傾向にあります。最近は「耐性菌」と呼ばれる抗菌薬の効きにくいタイプの肺炎球菌が増えてきていて、一度感染するとなかなか治らないことが問題になっています。

これらの細菌感染症の予防として、ヒブワクチンが昨年から任意接種として有料で接種ができるようになりました。すでに海外では定期予防接種となっており、接種回数は年齢によって異なりますが、3か月の赤ちゃんでは、1ヶ月ごとに3回接種と1年後に追加免疫として1回接種します。接種希望の方は担当医又は小児科外来にご相談下さい。

また肺炎球菌ワクチンは、海外では2000年ごろから定期予防接種として使用されており、効果が認められています。接種時期は生後3か月の赤ちゃんで、1ヶ月ごとに3回接種と1年後に追加免疫として1回接種となっています。日本でも今年の春には接種できるようになります。

  • 感染症に対する予防にはワクチンが効果的です。ワクチンと病気についての正しい知識を身につけることで、感染症からお子さんを守ることができます。

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