独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

特集 こどもの病気の基礎知識

vol.06 坐薬の使いかた

1.坐薬とは?

坐薬とは肛門および膣に入れる固形の薬のことをいいます。坐薬は、嘔吐などで薬が飲めないときや飲み薬を嫌がる乳幼児にも用いやすく確実な効果が期待できます。また効き目が速いため、屯用としてよく処方されます。

2.薬の正しい使い方は?

乳幼児であればあお向けにねかしおむつをかえる時の体勢で、とがったほうを先端にして挿入し、しばらくおさえておいてください。もう少し年長ならば、中腰でお腹に力を入れないようにし肛門内にできるだけ深く入れ、そのまま立ち上がると簡単に挿入できます。

3.他に注意することは?

  • なるべく冷蔵庫などの冷所に保管してください。
  • できるだけ排便後に使用してください。
  • 挿入後、油様の排泄物が出ることがありますがそれは薬の基剤ですから心配いりません。

4.坐薬を切って使用する時はどうしたらいいの?

坐薬を包装から取り出さずに、包装のまま清潔なナイフで下記のように斜めに切断後、★印のところから挿入します。残った坐剤は捨ててください。

5.坐薬を入れる時痛がることが多いがどうすればいいの?

まず冷蔵庫保管しておいたものは出して室温に放置後使用すると刺激は少なくなります。また坐薬の先をしばらく指で温めたり、肛門や坐薬の先にオリーブ油やベビーオイルなどを塗ると無理なく入ります。

6.坐薬を入れた後すぐに排便してしまったがもう一度使用していいの?

坐薬を入れた直後に排便した場合は、もう一度使用してください。挿入後10〜15分以後に排便した場合は、薬がどのくらい吸収されたのか分からないので、経過よく見て次の使用まで4時間以上の間隔をおいてください。

7.解熱用坐薬は何度以上で使うの?また熱が下がらない時、次はいつ使用したらいいの?

一般的には38.5℃以上の発熱があり解熱傾向が見られない場合に1日2〜3回を目安として使用します。1回使用しても熱が下がらない場合は5〜6時間あけてもう1回使用して下さい。

8.熱性痙攣用坐薬(ダイアップ)の使用法は?

熱性痙攣は体温が急激に上昇する時に起こりやすいので、37.5℃前後の発熱に気づいた時はできるだけ速やかに1回分を使用して下さい。そして、38度以上の発熱が続く場合は8時間後にもう一度だけ坐薬を挿入して下さい。それ以降は原則として使用する必要はありませんが心配な場合は受診して下さい。

9.ダイアップと解熱用坐薬の両方を処方されたけど、どっちを先に入れればいいの?

熱性痙攣の予防が先決となるのでまずはダイアップを挿入して下さい。その後30分ほど様子を見て熱が38.5℃前後あるようでしたら解熱剤を挿入して下さい。

10.2種類の坐薬をもらったけど、どれくらいの間隔をあけて使用すればいいの?

2種類以上の坐薬を一度に挿入した場合、一方の薬の効き目が弱くなってしまう場合があります。坐薬は30分もすれば溶けて吸収が始まり、1時間もすれば完全に吸収されます。したがって複数の坐薬を使用する場合は30分〜1時間の間隔をおいて使用して下さい。

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