独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

特集 こどもの病気の基礎知識

vol.07 熱性けいれんについて

1.熱性痙攣とは?

38℃以上の発熱に伴って発生する痙攣で、中枢神経感染症(脳炎、髄膜炎等)、電解質異常、先天性代謝異常、脳血管障害が原因で無いものを言います。好発年齢は6か月から6歳で、特に3歳以下の乳幼児期によくみられるものです。熱性痙攣を1回でも経験する人は20人に1人(約5%)で、半数以上の人は熱性痙攣1回のみで終わります。

    単純性熱性痙攣
  1. 生後6か月〜4歳に発症
  2. 左右対称性、全身痙攣
  3. 10分以内
  4. 38℃以上の発熱
  5. 数回までの発作
  6. 粗大な神経学的異常所見、発達障害が無い
  7. てんかんの家族歴が無い
  8. 脳波にてんかん性異常波が無い
  9. 以上の項目に当てはまらないものを複合型熱性痙攣と言います。

2.熱性痙攣が起こったら?

熱性痙攣は基本的には良性な病気ですので冷静に対応して下さい。ほとんどの熱性痙攣は数分で自然に止まります。まず患児をゆったりと側臥位に寝かせて下さい。唾液や吐物が呼吸の妨げにならないようにして下さい。口の中に物(タオルなど)を入れてはいけません。舌を噛んだりすることはほとんどありません。

出来れば発作の状態を観察して下さい。「発作がどれくらいの時間続いたか。どうゆう発作であったか」がわかれば以後の治療に役立ちます。痙攣が消失し、意識が回復すれば安心です。(痙攣消失後お父さん、お母さんがわかっているがどうか確認して下さい。)

3.熱性痙攣の治療

初回熱性痙攣時は他の疾患が隠れていないかどうか見る必要がありますので、掛かり付けの先生を受診される事をお勧め致します。繰り返し熱性痙攣の起こる場合はジアゼパム座薬の発熱時間欠投与をお勧めします。ジアゼパムの投与量は0.5mg/kg、2回です。通常2年間または4〜5歳を目安とします。経過中に無熱性痙攣が出現した場合は抗痙剤の持続投与が必要となります。熱性痙攣が30分以上続き抗痙剤の静脈注射で止める必要があった場合(熱性痙攣重積状態と言います)は次回の熱性痙攣も重積状態となる割合が高いので抗痙剤の持続投与を行います。

4.熱性痙攣と予防接種

最終発作から2〜3か月経過すれば、掛かり付けの先生の判断で原則的には可能です。

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