独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

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あかりバンクの皆さんが「あかりのある時間」を届けてくださいました

2017/06/08



—あかりバンクとはー
医療施設、高齢者施設、ホスピスなど「心のケア」が求められる施設に手作りのあかりを届ける活動。大阪にある照明塾 代表橋田裕司氏が中心になって広めている。手作りのあかりには優れた癒し効果があり、患者の不安や恐怖を和らげ、良質な睡眠環境を整える効果があるといわれている。また、その制作プロセスに医療関係者が関わることでストレスの軽減にもつながることが期待される。
http://www.shomeijuku.com

 6月8日大阪から「あかりバンク」のスタッフが3名来院されました。照明の寄贈とあかりのワークショップを開催してくださるためです。寄贈された照明は、和紙でできていてフクロウの形をしており、あたたかいオレンジの光は見る人の気持ちを一瞬でやわらかにしてくれます。今回のあかりづくりのワークショップは、育児支援対策室の室員さん達に体験していただくことにしました。常日頃育児に関するデリケートな問題に対して、チームで誠実に粘り強く取り組んでいる方々です。やりがいのある素晴らしいお仕事ですが、ストレスも多いため今回のワークショップで息抜きをしていただければと思ったのです。

 はじめに橋田さんから、これまで様々な施設にあかりを届けて来たご経験から、医療現場におけるあかりの重要性についてお話がありました。人は相手の目を見て話そうとすると緊張して話しにくい場合もありますが、間にあかりを介することで、あかりがお互いの視線の拠り所となり、リラックスして話ができるそうです。次にあらかじめ用意してくださっていたペーパークラフトの素材が配られました。簡単な説明があり、それぞれがペーパーから木のかたちを切り出し、そこに好みの装飾を施していきます。

 室員のみなさんは、楽しそうにそして時々真剣な表情で黙々と制作されていました。同じような素材を使っても全く別々の仕上がりになるところが不思議です。出来上がった作品にあかりを灯すと薄暗がりの中にほんのりと木のシルエットが浮かび上がって医療機器に囲まれたスキルアップラボ室が幻想的な雰囲気に早変わりしました。これがあかりの力なのだと感動しました。

 ワークショップ終了後、室員の皆さんからは「集中していてあっという間に時間が過ぎた」「とっても楽しかった」など、いつもとは違う病院時間を過ごしていただけたようでした。

 完成した作品は地域連携室内にある相談室に小さな棚を取り付け、飾る予定です。相談に来られた患者さんやその御家族に好きなあかりを選んでいただくことで、ソーシャルワーカーさんとのスムーズなコミュニケーションの手助けをするのが目的です。今回の様に病院外部からの寄付や支援をうまく活用しながら、院内のニーズとマッチングさせ、療養環境をより良い空間に改善していきたいと思っています。そしてそのプロセスがスタッフのケアにもつながるようなアートの導入の仕方を今後も模索していきたいと思っています。

ホスピタルアートディレクター 森 合音

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