独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

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こびとのいえ

2018/02

 先日、芝生の中に設置されている「こびとのいえ」に雪が積もりました。厳しい冬を耐え忍んだ芝生が、春には元気に芽吹いてくれることを職員一同楽しみにしています。そしてこびとたちもきっとそのことを楽しみにしてくれているはずです。

 「こびとのいえ」は若手事務職員の教育プログラムとして制作されました。病院内の問題解決を「アート」で行う「ホスピタルアート」の一環として実施されたのです。「病院入口の芝生に人が踏み込むため芝生が育たない」というのが問題でした。通常ならストレートに「芝生立ち入り禁止」の看板を立てるのかもしれません。ただ、そうすれば本当に問題解決になるのでしょうか。
 病気のお子さんを連れたご家族や、痛みを抱えて来院した患者さんの目に、最初に飛び込んでくるものが「芝生立ち入り禁止」という看板というのはどうでしょう。私たちは患者さんの気持ちを想像することからディスカッションをスタートしました。「禁止以外の表現方法で気持ちを伝えられるのでは?」例えば「踏まれて芝生が泣いています。」とか。「何か目立つものがあることで自然に芝生に入りたくないような仕掛けをつくればいいのでは。」等の活発なアイデアが出されました。そして「芝生にはこびとが住んでいるから入らないで」と言えば、大人にもこどもにも印象が優しいし、視点が切り替わって気をつけてくれるのでは。という考えに到達しました。その後、若手事務職員が中心となりこびとのいえを制作、設置しました。
 しばらくは突然出現した小さないえを見る為にわざわざ芝生に入るこどもたちもいましたが、日が経つに連れて芝生を踏む人の数は減っているようです。それはカラフルなこびとのいえの周りに少しずつ茂り始めた芝生が静かに物語っています。

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