独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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初期・後期臨床研修

当院の小児科専門研修では、今でも診療科間の垣根が低く、フットワークが良く働きやすい職場で、幅広い 小児疾患が経験できる環境を提供してきました。お気軽にご相談、見学して下さい。成育医療の広域基幹病院と しての信頼・実績と、さらなる機能充実及び発展のため小児内科の人員が拡充されました。小児科学会認定研修 支援施設であり、また、新専門医制度においても小児科専門医研修基幹施設に認定されています。さらに、小児科の サブスペシャルティ分野での幅広い専門領域で専門医取得が可能なシステムを構築しており、研修修了後には、 求められる小児科医としての活躍の場が広がっています。

■指導体制

  • 研修指導責任者 横田一郎 副院長
  • コース責任者 近藤秀治 成育内科系診療部長
  • 指導医師数 21名(内常勤 21名、小児科学会専門医 24名)
  • 本年度の小児内科後期研修医 10名(教育研修部所属)

関西を中心に全国で初期研修を修了し(初期研修先:加古川西市民病院、高松赤十字病院、順天堂大学病院、香川大学病院、徳山中央病院、徳島赤十字病院、当院)、現在当院で専門研修を行っています。

■当院における小児科専門研修の特長

1. 成育医療の基幹病院(あらゆる小児患者が集まる病院)
24時間の救急医療体制(年間小児救急外来受診者約12,000人、中四国最初の小児救命救急センター認定)に加え、小児集中治療室(PICU) 6床を有し、小児の一次~三次医療が全て当院で完結できます。立地条件より、香川県中西部を中心に四国4県より多種多様な患者さんが受診されるため、
  1. common diseaseから特定の専門領域の希少疾患まで、
  2. 初期診断から集学的治療まで、
  3. 急性期疾患から成人期への慢性、トランジション例まで、
幅広く多数の症例を経験することが可能です。NICU等を含めた小児内科領域全体の年間新規入院患者数は約3,000人です。

2. 周産期医療の実績
開設により香川県の新生児死亡率が全国最下位から最上位に改善した実績をもち、四国で最初に総合周産期母子医療センターとして認定されました。母体・胎児集中治療室 (MFICU) 6床、新生児集中治療室(NICU) 15床、継続治療室(GCU) 30床を有し、四国 4県より母体搬送、新生児搬送を受け入れています。

3. 専門外来の充実
神経、循環器、新生児、アレルギー、血液腫瘍、内分泌、代謝、腎臓、感染免疫、遺伝相談の各専門外来があり、各領域の学会専門医(指導医)が広く紹介患者様を診療しています。一般小児科に加えて、専門 領域を決めるための十分な研修ができます。多くの学会の認定教育施設であり、subspecialty学会の専門医取得までスムースにキャリア形成が可能です。

4. 屋根瓦式の研修
当院は小児病院時代から初期臨床研修プログラムをもつ数少ない病院として全国から応募した研修医を育成してきており、将来小児科を志望する初期研修医も多く在籍しています。後期研修医は屋根瓦式研修の中核となり、指導医や先輩後期研修医に教えられるだけでなく、自らの知識や経験を後輩に伝える機会をもつことで、より充実した研修が行えます。

5. 臨床研究の推進
小児科専門医の研修において、学会や論文発表も修了に必要な項目となっています。当院は成育医療分野の臨床研究部門をもつ施設であり、国立病院機構における小児医療研究の拠点施設としてゲノム解析用の研究室等も備え、学術研究活動を積極的に支援しています。病院医学雑誌も発行しています。

以上の特長より、小児科専門医取得のために経験すべき疾患群(新生児疾患、感染症、アレルギー性疾患、神経・筋疾患、腎・尿路疾患、循環器疾患、リウマチ性疾患、血液・悪性疾患、内分泌・代謝疾患、発達障害・心身症・社会医学、救急疾患)のすべてが当院を中核とする病院群での研修で、効率的かつ十二分に研修できます。
さらに、各専門分野での専門医取得のための十分な症例の経験が可能です。

■望ましい小児科専門研修はどうあるべきか?

従来の小児科研修の多くは、大学病院やこども病院など小児の難治性専門的疾患を扱う病院において、各専門分野別の診療科やグループに分かれ、各々に紹介されてきた患者の専門的治療や3次救急を担当するという形で行われてきました。しかしながら、子どものあらゆる内科的、外科的疾患を対象とする小児科研修においては、多様で多数の患者さんを診療し、その中から専門的疾患や重症疾患を鑑別しながら治療まで行うという経験を重ねていくことが重要です。そのためには、ER型小児救命救急センターでの救急を含めた豊富な症例と、専門的診療を支える各分野の専門家が必要です。

当院小児医療部門は、特殊な専門的疾患だけを対象にするのでなく、地域の小児医療に関するニーズを広く拾い上げて対応することにより、発展してきました。したがって、当院には、小児の様々な疾患がまんべんなく集まり、小児医療に関する種々な体験ができる場があります。

当院での小児科研修は、プライマリから高度専門医療まで、小児科診療のピラミッド全てを同一の施設内に持ち、さらに小児関連診療科がサポートする環境で行われます。小児科の各専門分野間の垣根もなく、様々な専門家の指導を同時進行的に受けながら研修を進められます。小児科一般研修から、救命救急、新生児、各専門領域まで、小児医療のピラミッドを包括的に経験し、小児科専門医としての基盤を作った上で、各人の目指す小児科内各領域での専門研修を積み上げていくプログラムとなっています。また、香川県内および徳島県の主要病院と連携を構築しており、3年間の研修プログラムにおいて、全ての分野で十二分な症例数を経験できる小児科診療基盤を有するプログラムです。


■週間スケジュール

  • モーニングカンファレンス(月~金 8:30~ 新規入院患者、問題のある患者の全体での検討)
  • グループカンファレンス(入院患者を受け持つA,B,Cグループ毎の検討会)
  • 周産期カンファレンス(木曜日午後 産婦人科と合同)
  • 循環器カンファレンス(水、金 心臓血管外科等の関連診療科と合同)
  • 神経カンファレンス (金曜日午後 脳外科等関連診療科と合同)
  • 内分泌カンファレンス(水曜日午後)
  • モーニングレクチャー(週1回 小児科各部門専門医が研修医向けトピックスを紹介します)
  • 院内症例報告会(数か月に1回程度 全診療科、看護部合同で研修医等によるミニ学会形式の報告会を行い、症例のまとめ、学会報告のトレーニングを行います)
  • 研修医英会話教室(月曜夕方にNativeによるレッスンを行っています。英語によるプレゼンテーション能力向上をめざしています。)


その他、研修の一環として、各分野の専門家による講演会を定期的に開催しています。

■研修コース

A.小児科研修医(専攻医)コース(3年間)  定数 7名

当院を研修基幹施設とする小児科専攻医プログラムにより、小児科領域の疾患全般に渡って研修を行い、修了により小児科専門医取得に必要十二分な知識・経験と技術を身に付けられるコースです。3年のプログラムにおいて、当院小児科での一般診療、救急、専門分野における研修、総合周産期母子医療センターでの研修と、連携病院での一般小児科、専門分野研修を組み合わせて行います。

コース終了後Bの専門医療コースに進むことにより、小児科のサブスペシャルティ領域専門医の取得も可能です。

  • 研修プログラム
  • 申請書類
♥連携施設について

当院を研修基幹施設とするプログラムでは、連携施設として香川県内の主要な小児科診療施設を網羅しており、3年間の研修期間において、専門医取得に必要十二分な経験症例数を確実に確保できます。香川県の主要病院小児科が一致協力して、小児科専門医の取得を支援します。各病院における小児科診療の概況については、研修プログラムをご参照ください。

研修基幹施設: 四国こどもとおとなの医療センター(689床) 申請書類
研修連携施設: 高松赤十字病院(576床)
高松市民病院(417床)
高松平和病院(123床)
坂出市立病院(194床)
三豊総合病院(482床)
徳島大学病院(696床)
♥研修スケジュールの例
例1 3年の研修後小児科専門医を取得し、地域の中核病院で小児科専門医として活躍したいA君

*研修1年目に小児科学会に入会
B.小児内科専門医療コース(小児科専攻医コース+2~3年間、計5~6年間)  各コース若干名

小児科研修医(専攻医)コースを修了し、小児科専門医取得資格を得た上で、専門領域に関してさらに研修を行い、subspecialty学会の専門医取得を目的とするコースです。

原則として3年間小児科全般に渡る上記の研修を行った上で進みます。また、ナショナルセンターや東京都立小児総合医療センターでの研修を取り入れることも可能であり、研修実績により、海外施設への留学も奨励します。

♦ 小児神経専門コース(日本小児神経学会小児神経科専門医研修施設)
♦ 新生児・未熟児専門コース(日本周産期・新生児学会基幹研修施設)
♦ 小児循環器専門コース(日本小児循環器学会認定小児循環器専門医修練施設)
♦ 小児血液・腫瘍専門コース(日本血液学会認定教育施設)
♦ 小児アレルギー専門コース(日本アレルギー学会認定教育施設)
♦ 小児内分泌専門コース(日本内分泌学会認定教育施設)
♦ 小児代謝専門コース(日本人類遺伝学会認定教育施設)
♦ 小児腎臓専門コース

♥研修スケジュールの例
例2 将来は小児神経専門医として発達障害児の支援をしたいBさん

*研修1年目に小児科学会に入会 その後小児神経学会に入会

■先輩小児科専門研修医より皆さんへ

定村孝明(北九州総合病院で初期研修)

前身の香川小児病院は、中四国地区唯一の小児専門病院であり、同地区のほぼ真ん中に位置しており、香川県内はもちろんのこと四国各県や岡山等からも様々な患者様が訪れるため、内分泌代謝や血液腫瘍等の各分野の多彩な疾患を経験することができます。
小児専門病院では数少ない1次から3次医療までを担っており、診断がついたものや除外がなされた疾患だけでなく、診察から治療、その後のフォローまで初めから診療に関われるのも大きな魅力です。また、小児科内はもちろんのこと各科との連携も緊密であり、毎朝の合同のカンファレンスでは、他科の疾患にも触れることができますし、ちょっとした疑問やコンサルト等も気軽にでき、毎日わいわい言いながらのアットホームな病院です。

大西昭雄(加古川西医療センターで初期研修)

当院には幅広い各専門分野の小児科医師が在籍されています。小児科研修では感冒などの一般的疾患は基より、各専門分野の症例を多数経験することが可能であり、じっくり将来の専門分野について考えることができます。私は小児内分泌を勉強していますが、基本的な症例から段階的に経験することができ、大変充実しています。診療に慣れてきたら、自分で治療方針を決め診療を行うことが可能です。もちろんバックアップ体制もしっかり整っていますので安心して研修できます。医局内にもプライベートが保たれた空間が用意されており、研修医はみな仲良く、楽しく研修できると思います。是非一度見学にお越し下さい。お待ちしております。

奥 貴幸(当院で初期研修)

初期研修から継続して働いていますが、4年目になりました。1-2年次は各診療科をローテートしつつ、小児科・小児循環器科を中心に学びました。3年目からは小児科で主治医を担当し、外来や当直、健診も行っています。その1年で多くの症例を診ました。風邪の子からPICUで集中治療をする必要がある重症の子まで治療しましたが、様々な経験ができたことは財産になっています。何でも診られるのはこの病院の優れた点だと思いますので、興味がある方は是非1度見学に来てみてください。

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