独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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院長あいさつ

院長あいさつ

院長

院長 中川義信

 四国こどもとおとなの医療センターとして4回目の新年を迎えました。当医療センターを支えていただいた地域の皆様をはじめ医師会の皆様、その他すべての皆様に心より御礼申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 職員の頑張りに感謝するとともに新しい年を祈念して平成28年を振り返り、本年の抱負と夢を語ってみたいと思います。

1)病院運営について
 診療体制そのものに大きな変化はありませんが、総合周産期母子医療センターならびに時間外患者の受け入れ(約2万件)、なかでも三次救急(救命救急センターにおける救急車の受け入れ約4,000件)が増加傾向にあります。残念ながら香川県からは未だに救命救急センターとしての指定はいただけませんが、今後は地域医療計画に則り地域に必要とされる医療分野の充実をさらに図っていきたいと思います。また念願の課題であった病院機能評価を取得すべく準備を開始いたしました。実際の受審は少し先になりますが未整備の組織を含めこれを機に病院の組織を充実させていきたいと思います。 さらに厚生労働省に特定行為(呼吸器分野)を行える看護師の養成センターの申請を行い、来年度より募集を始める予定です。国立病院機構では初めての取り組みであり、神経・筋、重症心身障害児(者)分野における医療の充実、さらには在宅看護に対する支援等大いに期待されるところです。

2)病院経営について
 残念ながら平成27年度は降ってわいたような公経済負担(基礎年金の全額負担)と労働災害保険に関する支払い2億8000万円が負担となり、赤字経営となりました。平成28年度も同じ状況で苦戦しています。平成31年度には黒字化を達成できると思います。このような状況下ではありますが、平成28年度の施設整備計画の一環で職員宿舎24戸の新たな建設を進めています。平成29年3月末には104戸の整備が終わり、来年度には残された世帯用宿舎6戸の整備が計画されています。さらに香川県のご理解もあり小児医療分野における患者家族宿泊施設の建設が決まりました。安心・安全な医療と癒しの場の一助となればと願っています。国立病院機構が設立された平成16年以降は多くの県立病院、市民病院等とは異なり国からの税金の投入が行われなくなりました。したがってこれらの投資も原則自己資金で賄わなくてはなりません。収支相償が国立病院機構の方針であり、身の丈に合った経営を心掛けたいと思っています。

3)臨床研究・教育関係
 臨床研究部のまとめによりますと平成27年度は平成26年度と比較して英文原著論文が20から27篇に、和文原著論文が37から51篇にまで増加しました。さらに国際学会にも34演題が採択されました。なかでも直近の沖縄で行われた第70回国立病院総合医学会では当医療センターから68演題が採択され、この中からベストポスター賞ならびにベスト口演賞に14演題が選ばれました。素晴らしいことだと思います。 “人は城、人は石垣、人は堀・・・”という有名な言葉がありますが、病院にとって最も重要なことはいかに優秀な人材を育成するかであり、その結果、機構が目指す“高度で良質な医療の提供”につながると思います。なお今年の11月には高松で第71回国立病院総合医学会を主催いたします。皆様方のご支援・ご協力をお願いいたします。

4)ホスピタルアート
 当医療センターの目玉の一つでもあるホスピタルアートについて少しご報告いたします。開院以来現在までに全国から見学件数68件各種メディア取材件数44件 なかでもNHK(Eテレ)で放送された“病院にアートがあるということ”は評判となり、全国から様々な反響がありました。そういった効果もありその後に4回追加の放送が行われました。また、香川県立養護学校の生徒の皆さん、ボランティアの皆さん、若き芸術家の皆さんも参加していただき様々な共同作業が行われ、壁画プロジェクトが続いています。地域の財産となる日も近いと思います。

5)地域住民との交流
 市民公開講座2回行いました。多くの市民の方々に参加していただきありがとうございました。また、病院フェスティバルを開催したところ地元幼稚園、高校生はじめ自衛隊、香川県警、善通寺消防隊といった多くの方々からたくさんのご支援をいただきました。常日頃近くでは見ることのできないパトカーや白バイ、消防車等を体験し、子どもたちのキラキラと輝く目が印象的でした。

6)国際化
 一昨年に引き続き第3回アジア国際小児医療学会を開催いたしました。タイ、カンボジア、ミャンマー、モンゴルはじめ今年は11か国からたくさんの医療関係者の参加者があり46演題が発表されました。また国内からは香川大学、徳島大学、呉医療センター、福山医療センター、岡山医療センターといった小児医療に積極的に携わっている施設にもご協力をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。こういった取り組みの効果でしょうか、今年はタイから2名(検査技師)の留学生がまた台湾から1名(看護師)の留学生が当医療センターで研修を受けました。今後ともアジアの皆様方との交流を深め健全な子供の育成に努めたいと思います。

 当医療センターを利用していただく全ての皆様方ならびに病院職員にとって平成29年がより良い1年となりますよう、そして“利他の心”を心に刻んで地域に愛される医療センターを目指して頑張っていきたいと思います。

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