独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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ホスピタルアート

地 〜内壁画・サイン・造形物・内装・家具など〜

「自然をお手本に」をキーワードに、
院内に施された様々な造形物。

「それぞれの場で提供される医療サービス」に
調和する色・形を創造しました。

成人エントランス

「こもれびのオブジェ」

成人エントランス柱の上部に設置された「こもれびのオブジェ」は、旧善通寺病院に関係する多くの人たちの手によって制作されました。

様々な風合いの和紙を木の葉の形にちぎり、FRP(ガラス繊維強化プラスティック)の中に漉き込みオブジェを制作。内側から光をあてました。和紙の葉の隙間からこぼれる光が、待ち合い空間を優しく包みます。

新病院建設に際して、アートで善通寺病院の歴史や伝統を受け継ぐものを。と考 えた時、人の手のぬくもりを想いました。遠い過去からこの場所で、「手あて」をし続けてきた人々のぬくもりが、いつまでも変わらず来院する方々に届きますように。葉っぱ一枚一枚に祈りを込めて。

制作協力:旧善通寺病院入院患者、ボランティア、旧善通寺病院スタッフ、善通寺養護学校関係者、善通寺看護学校関係者

成育エントランス からくり時計

「このき」

子どもたちは特別な時間の中で生きています。

そのみずみずしい感性や尽きることのない好奇心は、時々、大人たちの価値観をいとも簡単にひっくりかえしてしまいます。そんな子どもたちの無限のエネルギーを信じている作家と、子どもたちが一緒に創り上げた世界に一つだけのからくり時計です。

たとえ身体は思うように動かなくても心の中のイマジネーションの世界は無限に広くどこまでも自由です。病院を訪れる子どもたちが、このからくり時計によって想像力を刺激され自分の中にあるイマジネーションの世界をどこまでも旅してくれることを祈って。

  • 1時間に1度「音」が流れ、赤い太陽の時計が「このき」を1周。
  • 太い幹の中には、子供だけが入ることのできる小さな図書室があり、幹の周りには、形も色も違う古い椅子が設置。
  • サークルの森(枝葉の部分)は子どもたちによって描かれた絵画をもとに構成。
  • 「音」はメロディーという「枠」を持たせず、朝日が差し込んだり、風が木の葉をさわがせたり、水面が揺れたり。
     自然の中のワンシーンの「音」を想像させるものとした。

子どもたちのつたない線で形作られたサークルの森は、力強さと共に、子ども時代という過ぎ去る無垢な時間を象徴するもので、はかなさやせつなさも感じられるような空間でありたいと考えています。

過ぎ去る時間を意識することは「今」の大切さを意識することであり、それは人間が人間であることの存在証明にもなっているように思います。

造形:川嶋 守彦

大きな声で伝えるのではなく、
「このき」の下で読書している子どもたちにそっと、時を知らせる時報のイメージです。

音:青木 隼人

寄贈:香川小児病院会・職員一同

「遊び場」

子どもたちがついつい近づいてしまう不思議な形の本棚やテーブル。
「待っている時間」もゆたかなものでありますように。

設計士:宮谷陽平  協力:熊本こどもの本の研究会  木工家:江見 新

成育内科外来 小屋のかたちの本棚
成育外科外来 木のあるテーブル
「内壁画・サイン」

内壁画とサインをカラーコーディネートすることにより、視認性を高め環境整備と誘導の相乗効果を図りました。

小児病棟内壁には楠の木が成長する過程を、物語性のある壁画で表現。
1F 芽が出て
2F 葉が繁り
3F 花が咲いて
4F 実がなり
5F 広がってゆく

成人病棟内壁には楠の木の大木をモチーフにデザイン化した壁画。植生的な曲線は楠の木から大地にもたらされる四季の恵みを表現。

1F
2F
3F
4F
5F
6F(成人)
7F(成人)
「3つのニッチ」

閉鎖的になりがちな院内の随所に、季節感や変化を感じられるような「ニッチ」(壁の一部を凹ませて作った飾り棚)を設置。

制作:モーネ工房、モーネ寺子屋

「アートのニッチ」 月に一度のペースで作品が入れ替わる。身近にある素材を使って四季の移り変わりを表現。
「お花のニッチ」 週に一度のペースで花が入れ替わる。「いつかは枯れてしまう」その様子も含め、本物の花にしか醸し出せないエネルギーを届ける。
「扉のついたニッチ」 患者様やそのご家族、ボランティアさん、病棟コンシェルジュによって不定期でメッセージとギフトが届く。見つけた人は誰でも持ち帰ることが可能。病院の片隅でそっと交わされる心の交流の「場」として。
「メディテーションルーム」

「ケアする人のケアスペース」
落ち着いた色彩の内装に、やわらかな照明。ゆったりと座れるリクライニングチェアー。月ごとに流れる音楽が替わります。

日々、細心の注意をはらいながら医療に従事しているスタッフにとって自身のケアはとても重要。業務の合間に気分を切り替えるためのスペースとして。毎月世界中から様々なジャンルの音楽を届けます。

音楽ディレクション:津田貴司

「霊安室」

「そこにはどんな光があるのか」
「死」は自然界に生きるものにとっていつかは必ず訪れるものであり、忌み嫌うものではありません。旅立ちの時を迎えた魂を、静かに神聖な気持ちで送り出せる場として。哀しみを助長するような光ではなく、川の流れのようなすっきりとした光の作品を父と母のイメージで制作。

作品:グラフィック工芸家 井上由季子

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