独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

特集 こどもの病気の基礎知識

vol.10 乳幼児の目の病気

<結膜炎>

Q 風邪で咳、鼻水のお薬を飲んでいるのですが、めやにがひどいです。眼科を受診した方がいいでしょうか。

A 乳幼児で目やにがでる場合は、結膜炎です。そのうち特に多いのは細菌性結膜炎で、風邪などに合併することが多く、症状は白目(結膜)の充血とめやにです。目のまわりを清潔な布などで拭き、抗生剤の点眼が必要です。眼科を受診しましょう。

 その他、乳幼児の代表的な結膜炎として、ウイルス性結膜炎およびアレルギー性結膜炎が挙げられます。ウイルス性結膜炎はアデノウイルスによるものが最も多く、一般的に、はやり目といわれ、発熱・咽頭痛を伴ったものをプール熱といいます。症状は、結膜の強い充血、大量のめやにとまぶたの腫れです。非常に感染力が強く、保育所や幼稚園で集団発生する場合もあり、発症したら最低1週間は保育所や幼稚園を休んでもらいます。また、めやにや涙でうつるので、家で使うタオルなども家族と別にして、めやにがついたものは熱湯で消毒するなど、感染に十分注意してもらいます。ウイルスに効く点眼液はなく、細菌の混合感染を予防するため、抗生剤の点眼をします。

 アレルギー性結膜炎は、スギ花粉やダニ・ハウスダストなどがアレルギー反応の原因(アレルゲン)となって、結膜の充血・めやにやかゆみがでる疾患です。小児は目がかゆいとよくこすりますが、こすりすぎると白目が急にゼリー状にはれる場合があります。これは急性のアレルギー反応であり、一日くらいでよくなりますが、あまり目をこすらさないようにしてください。治療は抗アレルギー剤の点眼と、症状が強い場合はステロイド剤の点眼をします。また、部屋の中でダニなどが繁殖しないようによく換気をするなど、アレルゲンの除去をしてもらいます。

<睫毛内反症>

Q 下まぶたのまつげが目にくっついて、よくこすっています。このまま様子を見ていいでしょうか。

A 睫毛内反症は、よく逆まつげといわれますが、その名のとおり、まつげが外に向かず、眼球のほうに向いている状態をいいます。乳幼児は、まぶたや鼻のつけ根が未発達なために、下まぶたの内側に睫毛内反がおこりやすく、まつげが眼球に触ると、眼球の表面に傷がつき、刺激症状として、目がコロコロしたり、まぶしがったり、目をこすったりします。

 このような刺激症状が強ければ、手術をします。手術方法は、糸かけ術と皮膚切開術の2つの方法があります。糸かけ術は、皮膚を切らずにまぶたに糸をかけ、皮膚を外に向ける方法であり、簡単で短時間でできるという利点がありますが、元に戻ることもあります。皮膚切開術は、まぶたの縁を切開し縫合する方法であり、糸かけ術より時間がかかり、術後出血することもありますが、戻りは少ないです。皮膚にかけた糸は、1週間後に抜きます。

 まずは眼科を受診して、手術が必要かどうか、必要な場合は手術の方法を相談するのがいいでしょう。

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