独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

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おとなの市民公開講座を開催しました

2015/07/25

 7月25日(土)に、善通寺市民会館で市民公開講座「病気を防ぐ生活習慣-毎日を元気に過ごすために-」が行われました。新病院が開院してから3年目となり、おとなの公開講座も3回目となります。梅雨明けの強烈な日差しの中でしたが、老若男女問わず多くの方にご来場いただき、会場はほぼ満席となりました。

 最初に、ミニレクチャーとして、当院の横田欣也泌尿器科医長から「慢性腎臓病(CKD)の治療と予防のために生活習慣」というタイトルで、癌や糖尿病などと並んで新たな国民病とも言われている慢性腎臓病(CKD)についてお話がありました。腎臓の異常はむくみなど明らかな自覚症状がでるまで気づかれないことも多く、透析にまで至ると多大なる生活の制約と医療コストが生じること、そうならないためにはかかりつけ医などで検尿検査を行い、早期に対応していくことが重要であることを説明されました。つづいて、梶川愛一郎統括診療部長(外科)から「長生きは癌のはじまり-大腸癌の治療と予防のための生活習慣-」というタイトルで、高齢化に伴い増加する癌、とくにライフスタイルの欧米化により増加している大腸癌について、最新の手術方法や、便秘などの便通の異常が発見のきっかけになることが多く、早期発見のために便を調べることが大事であることを分かりやすくお話されました。

 後半は、徳島大学大学院医歯薬研究部呼吸器・膠原病内科学分野教授の西岡安彦先生をお招きして、「肺の生活習慣病-COPDとは?-」という内容で特別講演をしていただきました。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、タバコ煙など有害物質を長期に吸入暴露することで生じる肺の炎症性の病気であり、喫煙などの生活習慣が原因となっていることが多いことより、「肺の生活習慣病」とも言え、日本では500万人が罹患していると推定されています。肺は肺胞という、小さな袋状のものが多数集まってできており、それぞれの肺胞が気管支を通し、酸素を取り入れて二酸化炭素を吐き出すという作業を繰り返しています。
 呼吸器疾患の専門家である西岡先生は、COPDでは枝分かれしていく気管支の末端の細い部分が慢性的炎症で塞がって、息がなかなか吐き出せなくなること、進行すると酸素が体内に取り込めなくなり、非常に苦しく、酸素ボンベが手放せなくなり生活に著しい制約をきたすこと、また肺の検査として肺活量は一般的に知られていますが、同時に1秒間でどれくらいの空気を肺から出すことができるか(1秒率)も重要で、両方を調べることが、呼吸という、生きていくために必須の働きが障害されていないか知るためには重要であることを分かりやすく説明していただきました。会場では熱心にメモをとる人が大勢見られ、タバコの害に対する認識も改めて深まった1日でした。

 当院は今後も、様々な医療に関する知識と経験を皆様にお届けできる機会を設けていきたいと思います。

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