独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

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おひさまつうしん

TOPICS

総合防災訓練を実施しました

2018/08/04

 「総合防災訓練」は内閣府の政策として行われています。平成30年度の「大規模地震時医療活動訓練」は2018年8月4日に実施されました。今回は、南海トラフ巨大地震を想定し、四国・九州ブロックにおいて災害派遣医療チーム(DMAT)の参集、活動、広域医療搬送等の図上・実動訓練が実施されました。実際には中四国・九州以外に、北海道・東北・北陸にいたるまで日本国中の各種行政・諸機関が参画したものとなりました。

 当院の役割は3つありました。①災害医療拠点病院、②DMATの地域本部、③香川県周産期リエゾンとしての機能でした。当院が、①四国4県からのアクセスが交錯する立地条件であること、②香川小児病院時代から続く周産期小児医療の拠点病院に加え成人診療科を有すること、③陸上自衛隊第14旅団が近隣にあり、警察・消防施設を含め災害救急医療拠点としての体制を構築していることから、災害医療に対してこのような役割が課せられたのだと思います。

 実際に、今回の訓練を通じて、「本当の災害時に、これで良いのか?」自問自答させられることも多く、常日頃の心構えが大切であると認識しました。

 各部署の参加者に感想等をいただきましたので紹介します。


「災害訓練への参加と必要性を感じて」(トリアージエリア)
 今年2018年の災害訓練は他県から多数のDMAT隊の方々が参加されており、訓練前から緊張していましたが、DMAT隊の方々を見てさらに緊張しました。弱冠研修医2年目でトリアージエリアのリーダー役を務めることになったのですが、右も左もわからず結局DMAT隊の方々に教えを乞うに至りました。混乱していた現場が、DMAT隊の方がリーダーシップをとることで混乱は落ち着き、現場の統制が取れ、そして情報も的確に扱える動態となっていました。その後、DMAT隊の方から教えていただいた内容を頭に思い浮かべ、DMAT隊の方のリーダーシップをお手本にし、再度リーダー役を務めてからは、トリアージエリアは少しは形になったのではないかと思います。自分の準備の足りなさ、実際に何か起きた時に動けない自分を痛感しました。日常業務とは全く異なる状況で、先人の学びの賜物であるマニュアルや訓練がいかに大事であるかということが身に沁みました。


「DMATチームとして感じたこと」
 当院DMATチームは、今回の訓練では3チーム結成しました。2チームは、中・西讃地区DMAT活動拠点本部として、各都道府県から派遣されるDMATチームの管理と、中・西讃地区の病院支援や患者搬送の調整を行いました。残りの1チームは、当院の病院指揮所として、院内の災害対策本部の補助と、院内外への患者搬送の調整を行いました。DMAT活動拠点本部としての活動を行える経験は貴重であり、学びの多い訓練でした。訓練で得た経験を活かして今後も活動を続けていきます。


「小児周産期リエゾン−新生児科医として参加して−」
 これまでの日本の大規模災害において、小児周産期医療ニーズへの対応が問題点の一つでした。そこで災害対策本部等に災害医療コーディネーターのサポートとして、小児・周産期医療に特化した調整役である災害時小児周産期リエゾンを都道府県に配置することとなり、今回、小児周産期リエゾンとして、政府大規模地震時医療活動訓練に参加しました。当院は総合周産期母子医療センターであり、香川県内だけでなく、四国各県からの母体搬送・新生児搬送を日常的に行っています。今回の訓練において、これまでの築いてきた地域のネットワークの重要性を改めて認識させられ、平時より地域の医療機関のみなさまとの協力をさらに強くしていけば、災害時においても有効に機能するネットワークを構築できると確信しました。


以上、当院のDMAT隊員として常日頃災害に対して訓練や活動をしているメンバーから、初めて参加するスタッフに至るまで、色々と勉強になる機会でした。災害対策本部として幹部職員が感じた率直な気持ちは、災害拠点病院本部としての危機感が全てでした。9月14日には、看護部が中心となり災害看護の研修会を実施しました。さらに、2018年9月中旬には、香川県防災航空隊、善通寺消防本部との合同訓練として、当院のヘリポートを使用した救急患者のヘリ搬送訓練がありました。これらの研修会・訓練を通じて、今後も災害拠点病院として職員一丸となって災害時の医療貢献を推進していきたいと思っています。

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